ケチケチ生活
安売りスーパーへGO![前置き:今回のお話はあくまで私個人の感じ方であって、人によってなにを「心地いい」と感じるかは異なると思いますので、その点をご了承いただけたら幸いです]
親から「質素倹約こそ美徳」と教えられて育ちました。そのせいか、いや、本来ケチな性格だったのか、50代に入っても「安さ重視」で暮らしていました。食料品は価格の安いスーパーへ通い、普段着はファストファッションでそろえる、などなど。
近所の安いスーパーは店舗が狭くて、レジではお客さん同士押し合いへし合い、店員さんもお客そっちのけで商品の補充をしているようなお店でした。お世辞にも居心地がよいとは言えなかった。それでも食費を抑えるつもりで、我慢して通いつづけました。
えっ、同じチェーン店なのに全然違う!?
ところが、そのスーパーのチェーン店が徒歩10分ほどの場所に大型店舗をオープンしたのです。最終的に近所の既存店は閉店しましたが、しばらくは同じスーパーの2店舗を併用することが可能でした。
時間があるときに大型店のほうまで足を延ばすようになると、あるとき、「あれ、こっちの店舗だとストレスが少ないな」と気づきました。店舗が広いせいで多少ゆったりと買い物ができ、また店員さんも大半が感じがよく、店全体に活気があったのです。単純にスペースの広さや、店長やスタッフの人柄のせいかもしれませんが、とにかく、近所の店舗ではあまり食指の動かなかった総菜類も、大型店のほうではおいしそうに見えました(笑)。
スペースが広い、というのは人間にとって大事なことなんですね。当たり前のことですが、ゆったりした空間にいると気分がよい。周囲の人と互いに気をつかい、身を縮めておかなくてもいいし。やはり選択肢があるなら、自分にとって気分よく買い物できる店に行くべきだと痛感しました。
もっと快適で気分のアガル大型スーパー登場
ところが、話にはまだ先がありまして、駅前に大手企業のショッピングモールが進出してきたんです。そこの食品スーパーは値段が高いだろうという想定で、週末くらいしか利用していませんでした。でも、品ぞろえも豊富で広々としたきれいな空間での買い物が楽しみになっていました。
そんなあるとき、またしても気づいたんです。前述の安い大型店では、店内に流れる音楽(たしか「ロッキーのテーマ曲」!)と目玉商品の肉声でのアナウンスがけたたましくて、なんだか落ち着かないぞと。一方、駅前の大手スーパーのほうはよく耳を澄まさないと気づかないほど音楽やアナウンスの音量が抑えられていました。
さらに観察・比較してみると、安い方の店は、ガードマンがほぼ常駐しているとはいえ、徒歩の客、自転車の客、自家用車の客が同じ出入り口を利用するので、けっこう冷や冷やするときもあり神経をつかいます。一方、大手スーパーのほうは、もちろん敷地そのものが広大だからこそ可能なのでしょうが、駐車場、自転車置き場などが非常に効率よく別々に配置され、まったく不安を感じることなく徒歩で入店できます。
そもそも規模も違いますから、簡単に比較できるものではありません。でも、選べるものなら、自分にとって心地よく、ゆったりと、安全に買い物したいなと徐々に思いはじめました。
ワクワクしてゴキゲンでいたい
そんなこんなで、いまは店選びでは「安さ」を最優先するのではなく、「心地よさ」「快適さ」「楽しさ」を重視するようにしています。そこにいるとき、自分の気分がアガルかどうか、ワクワクするかどうかを大事にするようになりました。
日常的に通うスーパーだからこそ、気持ちよく利用したい。服も、毎日着る普段着だからこそ、気持ちよく過ごせるかどうかを基準に選びたい。
もちろん、財布の中身との相談ではありますから、どんなときも「快適さ」を優先できるわけではありませんが、とにかく、「思考停止」でなにも考えずに店を選ぶのをやめようと心がけています。60代になったからこそ(いまさらではありますが)、自分の「感覚」を大切にして暮らしたいと思います。
お店選びは「安さ」よりも「心地よさ」「快適さ」「楽しさ」「安心感」を大切にしよう! そこにいると自分の気分がアガルかどうか、ワクワクするかどうか、を大事にしよう!
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