執着心を捨てよう! しがみつかないで手放そう! 

執着心を捨てよう! 失ったものは将来の自分に必要じゃないかも!?
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あきらめるしかないけど、やっぱり悔しい、つらい……

人生において、理性ではどうにもできず、つい執着してしまうときがありますよね。

望みが叶わなかったとき、なにかを失ったとき。恋愛、仕事、人間関係。もうダメだ、修復できない、取り戻せない。あきらめたほうがいいとわかっているけれど、どうしてもあきらめきれない。悔しい、苦しい。恨みが消えない……。

私自身、過去を振り返ってみて、自分でも哀れになるほど執着していたなと感じるのは、離婚のとき、そして、会社をリストラされたときですね。離婚は、客観的に見て、もはや修復不可能だったんですが、もちろん本人にはそう思えるはずもなく、未練たらたらでした(笑)。恋愛結婚だったし、離婚間近でもまだ相手を好きだと思いこんでいました。いま思えば、ただの執着だったのですが。

契約社員として働いていた会社をいきなりリストラされたときも、悔しくてたまりませんでした。その会社が経営する英語スクールに通いはじめた20代初めから40代半ばまで、長年そこで働いていたこともありますし、自分なりにかなり熱心に仕事をしてきたつもりでもあったからです。私だけではなく同じような立場の同僚全員がそろってリストラされたため、会社のやり方に納得がいかない不当だという思いもありました。

失ったものは、はたして将来の自分にとってほんとうに大事なものなのか??

淡い水色の背景に水玉と様々な幾何学模様のイラスト

理不尽でつらい経験をしたとき、もし客観的・理性的に自分が置かれた状況を眺められたならば、執着心を捨てることも可能でしょう。でも、つらいとき、悲しいときは感情にとらわれている状態です。どうしたって合理的な判断などできません。

それでもひとしきり泣いたり、友人に話を聞いてもらったり、あるいは無理やりにでも趣味や仕事に打ちこんだりして時間が経てば、少しは客観的に自分を眺められるようになるはず。そこでじっくり考えられたらいいなと思うんです。これは自分自身が心底望んでいるものなのか、ほんとうに必要としているものなのか、この先、将来の自分にとって大事なものなのか。そんなふうに過去の自分に問いかけられたらと、私もしみじみ思います。

私の場合、元夫とはもう一緒に暮らせないとわかっていました。相手が望むような「妻」になれなかったからです。元夫を好きだったから結婚しましたが、やはり人生観がお互いにあまりにも異なっていたようです(そもそも結婚自体が間違いだった~!)。離婚するのは単純に大変だし、既婚者でいるほうが世間的にも楽だという意識も働いていたので、離婚したくなかったのでしょう。

会社についても、残念ながら、自分にとって執着するほど大事な組織ではなかったんです。昔、スクール時代にとてもお世話になった素晴らしい先生方はとうに会社を去っていましたし、会社そのものも、いろんな意味で大きく変わってしまい、居心地の悪さばかり感じるようになっていたのですから。

感謝の言葉をつぶやいて、さよならしよう!

つらくてどうしようもなくて、負の感情に押しつぶされそうになっているときは、時の流れが心を癒やしてくれるのを待つしかありません。

でも、少し落ち着いたら、自分自身に問いかけてみてほしいのです。失ったものは、自分が本心から欲していたものですか? 将来の、未来の自分にとって大切なものですか? 自分の生き方にふさわしいものですか? この先、自分が思い描く人生にとって絶対に不可欠なものですか?

離婚などのつらい経験そのものよりも、ひょっとすると自分の本心に向きあうほうが、実は難しいのかもしれません。自分にとって実は必要ないものだったと悟ったら、逆にこれまでの自分の人生や決断が無意味に感じられる、そんなことは耐えられない…。

でも大きな喪失感に苦しんだときこそ、その後の人生を豊かなものにするチャンスだと思います。苦い経験をポジティブにとらえて、前に進んでいけたら、のちにあれがよい意味での転機になったと笑顔で思い出せるはず。

悲しみも苦しみも、たいていの場合は一生続いたりしません。自分自身が執着を捨てさえすれば、そして新たな一歩を踏みだせば、きっと人生を好転させられると思うのです。

そしてうまく手放すコツは、さよならする相手に感謝してみること。まだ恨みがくすぶっていようと、とにかく心の中で「いままでありがとう。感謝します」とつぶやいてみる感謝の念を少しでも抱くことができれば、きっと新たな道を歩みだしやすくなるはずです。

失ったものは、将来の自分にとってもはや必要ないものだったかもしれない。失ったものに対する執着を捨てて、前に進んでいこう。すごく大変なことだけれど、なるべくならそうしたい

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