Prime Readingの読み放題リストのなかに見つけて気楽に読みはじめた本書ですが、人生や仕事における有益なヒントが満載でした。
筆者がなんども強調しており、個人的にも強く印象に残っているメッセージ。
自分に正直になる。
やりたいことをやる。
みずからアクションを起こす。
人生を楽しむ。
仕事を重くとらえすぎず、軽やかに向きあおう、という意見にもかなり共感できました。
「人生は手段だ。あなたが楽しむための手段である」

生きるうえでの指針になりそうな言葉を、以下にいくつか本書から抜粋してみます。
アクションとは、習慣なのである。持続的、連続的、永続的な習慣のことである。
堀江 貴文『最大化の超習慣 「堀江式」完全無欠の仕事術』(徳間書店)
「アクションを起こさなければ、なにもはじまらない」。
しかし、「アクションに根性や気合いは関係ない。根性や気合いに依存した行為は長続きしない。しんどいからだ」と筆者はいいます。
あの当時の世相とはいえ、まさに根性や気合いだけでここまで乗り切ってきた60代の人間には、なかなか耳の痛い言葉ではありますが……。
ぼくらは楽しむために生きている。毎日を楽しみ、身近で困っているひとがいればあなたなりに助ける。そうやって日常を楽しさで埋めていく。それ以外になにがあるだろうか。
何度でも言うが、あなたの人生はあなたのやりたいようにやるべきだ。そこにしかあなたの正解はない。
人生は手段だ。あなたが楽しむための手段である。
この世は 諸行無常 ──。そう受け入れている。すべては移ろう。刻一刻と流れゆく。ならば、過去や未来にとらわれても意味がないのだ。だれかを恨んでもなにも変わらない。未来に向けて身をまかせるしかない。
ぼくの絶対的なストレスマネジメントになっているのはそうした心持ちである。ぼくには、いましかない。しかし、いまはある。
ぼくには、いましかない。しかし、いまはある。
いい言葉ですね。
過去は変えられない、未来は不確実なもの。けれど、いまだけは自分にとって確実に存在していて、自由にやりたいことができるのですから。
「たかがウソ、されどウソだ。ウソはあなたを蝕む」

堀江さんはメンタルが超強いのだろうと思いこんでいましたが、実はストレスを感じやすいタイプで、基本的に心配性だそうです。
だからこそ「ストレスや不安を寄せつけないためのメソッドを、決め事をつくっている」のだと。
「何事にも動じないメンタルの持ち主なんていない。だからこそメンタルを守るメソッド、習慣づけは不可欠である」と述べています。
その決め事のひとつは、「ウソをつかない、ということ」。
ぼくがここで言いたいのは、日常の些細なウソである。
一緒に過ごしていてじつは退屈なのに、楽しそうに振る舞う。さして美味しくない料理を、さも美味しそうに食べてみせる。べつに感謝していないのに、ありがとうと頭を下げる。つまり、おべんちゃらだ。
堀江 貴文『最大化の超習慣 「堀江式」完全無欠の仕事術』(徳間書店)
「日常の些細なウソ」というのは、正直、私にとっては意外でした。
ウソも方便だし、人間関係の潤滑油になるときもある。そう信じて、私はこれまで無数の小さなウソをついてきたのです。しかし……。
それは些細なウソだが、些細であるがゆえ余計に苦痛をともなう。なにも得をしないからだ。それでいていちいち調子を狂わされるのだから百害あって一利なしである。いったんウソをつけばまたウソを上塗りしなければならない。そうやって際限なく神経をすり減らしていく。自分が失われていく。堪えがたい。
気まずくなりたくない。あなたはそれだけの理由でしょうもないウソをついていないだろうか。そうやってウソをついた挙げ句、もしつれない態度を取られるとどうなるか。こっちはあんなに尽くしたのに……と不毛な逆恨みで心を乱すのだ。
たかがウソ、されどウソだ。ウソはあなたを蝕む。
本書のなかでもこのアドバイスが、とりわけ私の心に深く刺さりました。
いままで自分でまったく意識していなかったけれど、まさに筆者の言うとおり、些細なウソが私自身を蝕んでいた、といまさらながら痛感したのです。
以前の私は、相手に合わせて我慢しつづけ、不満を募らせ、とうとう爆発させる、という不毛なことを何度も繰り返してきました。
相手にも悪かったといまは反省しています。
嫌なら嫌とちゃんと意思表示するほうがよい人間関係につながる。それに、正直に伝えて嫌われるならさっさと嫌われておいたほうが結果的に楽なのです。
もう二度と「日常の些細なウソ」をつかないと心に決めました。
それが自分自身を大切にすることにつながるし、ひいては相手を尊重することにもなると思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!
お互いに自分に正直になって人生を楽しめますように!


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