“自由になる! ちょっとした不自由からの解放!” 克服したこと① 「空腹に耐えられない」

“自由になる! ちょっとした不自由からの解放!” 克服したこと① 「空腹に耐えられない」

60代になったいまでも自分の思いこみや先入観のせいで精神的に不自由な思いをすることがあります。「私は人づきあいが苦手だから~」、「私にはきっとそういうのは向いてないし……」といって尻込みしてしまったり。

肉体面においても加齢による衰えでますます不自由になっていくのはやむを得ないのですが、それでも痛みや不具合を少しでも緩和することで毎日を快適に過ごせたらと思います。

なにかを試してみることで「あっ、ちょっと自由になれたかも」という経験をシェアしてみます。私と同じ悩みを抱えていた方にとって少しでもお役に立てばうれしいです。

※あくまで私自身の経験にもとづく内容ですので、参考例のひとつとして読んでいただけると幸いです。

目次

空腹に耐えられず、つねに食べ続けていた20代から50代まで

明るい緑がかった穏やかな海面

20代のころからずっと空腹に耐えられませんでした。食事のタイミングを逸すると、空腹で胃がぱんぱんに膨れて痛みを覚えました。

そこまで悪化すると胃薬を飲んでじっと耐えるしかありません。仕事に支障をきたすレベルなので、空腹を避けるためにおやつや栄養バーなどを常時持ち歩くようになりました。

とにかく空腹になるのが怖かった。

疲れやすかったこともあり、外出中は小腹が空くとカフェやコーヒーショップに立ち寄り、サンドイッチやパンを食べて休憩するのがつねでした。

こういう体質なのだと思いこみ、あきらめていたので、改善する努力をしたためしがありません。とにかく空腹にならなければ万事OKなのだと納得していました。

疲れやすいのは体力がないせいだ、運動すればよい、と自分に言い聞かせていたのです。

とはいえ友人と出かけたときなど、スケジュールが狂ってランチ時間が大幅にずれこんだりすると、私は空腹でイライラしてしまう。

友人はそういう体質ではないので、空腹に耐えられる。だからランチが遅くなってもまったく平気でした。

そんなときは私のつらさを友人に理解してもらえず、ちょっとした口論になることもありました。

まさに「不自由」だったのですが、体質は変えられないという先入観がありました。

~人間の体に2つのエンジンがある~『医師がすすめる 太らず 病気にならない 毎日ルーティン』(石黒 成治著)と出会った60代

緑がかった青色の海中の光景

そしていまや還暦を越えてしまったのですが、『医師がすすめる 太らず 病気にならない 毎日ルーティン』(石黒 成治著)という本に出会いました。そのなかの一節は私にとって衝撃的でした。

 人間の体に2つのエンジンがあること。この事実を認識している人は少ないでしょう。2018年、医師になって20年経っている僕はその事実を知りませんでした。2つのエンジンとは糖質で動くエンジンと、脂質で動くエンジンです。糖質で動くエンジンを使っている限り、脂質で動くエンジンに電源は入りません。脂質で動くエンジンがかからなければ、絶えず体に糖質を補給し続けなくてはいけません。Isaac Jonesの本の中で、糖質のエンジンを止めるために、糖質を一定期間制限して、脂肪で動くエンジンを稼働させることが必要であると書かれていました。

石黒 成治『医師がすすめる 太らず 病気にならない 毎日ルーティン』(KADOKAWA)

石黒先生のYouTube動画は以前から拝見していました。しかし、この「2つのエンジン」のことは初耳でした。

読んだ瞬間にぴんときました。まさに私自身がそうだ。糖質をずっと補給し続けないと動けなくなっていたのです。

もちろん私は医師ではないし、医学の知識はないので、間違っていたかもしれません。

でも、ちょうどそのころ一日二食の生活に切り換えつつありました。

母が存命のころから土日はそのスタイルで食事をするようになっていました。母が亡くなってからは食事の時間に縛られなくなったため、毎日一日二食の生活になったのです。たんに昼食を用意するのが面倒だっただけなんですが……。

石黒先生の動画から「間欠的ファスティング(腸を休ませるための絶食時間を設けること)」が体によさそうだと知っていました。朝食時間をあえて遅くすることでおのずと間欠的ファスティングを実践することになりました。

先生の著作にもあるように、最初の1~2カ月は空腹がつらくて、つい間食をしてしまいがちでした。それでもリンゴやバナナ、ナッツ、干しいもなど、なるべく健康的なおやつをとるようにしました。

やがて気づけば間食なしでも空腹のままでいられるようになっていました。

食事そのものは超健康的というわけではありませんが、母が脳出血で倒れてからは病院での食事指導のおかげもあり、減塩に務め、比較的健康的な食生活を送るようになっていたと思います。

空腹や疲労感、眠気といった「不自由」からの解放

緑がかった明るい海面の波紋

たぶん3カ月ほど経ったころでしょうか、ふと気づけば、食後の眠気もなく、一日中元気に過ごせるようになっていました。電車に乗っても、短距離なら立っていられるようになっていたんです。

ほんとうに驚きの変化。

自由になった気分。

座りたい、しんどい、という気持ちがわいてこない。健康のために立っておこうという前向きな姿勢でいられる。電車内での席探しが不要になる。

残念ながら仕事をやめてしまいましたが、いまならもっと機嫌よく働けそうだと感じています。人生とはままならないものですね。

食生活の変化によっておそらく体のエンジンが脂質で動くものに切り替わったこと、そして同時に便秘も改善され、腸内環境がよくなったからでしょう。

石黒先生も食生活、生活習慣を変え、運動することにより、体調の悪化が原因で退職を決めたはずが大学病院を退職する時期には最高の体調に変わってきたそうです。

エネルギーに満ち溢れた心と体というものはすばらしい。

仕事に没頭していたあの当時にいまのような心と体を手に入れられていたら……いや、ストレスというネガティブ要因もあるからそう期待どおりにはいかないでしょうが。

とにかくもうしばらく元気に人生を楽しめそうな気がしています。

さいごに、本書で紹介されている10個の健康習慣をここに列挙しておきます。興味をもたれた方はぜひ本書を手にとって詳細を確認してください。

  • 【健康習慣1】朝一番にレモン水でデトックス
  • 【健康習慣2】1日に水を2ℓ以上飲む
  • 【健康習慣3】良質な油を摂る
  • 【健康習慣4】加工食品を避ける
  • 【健康習慣5】糖質を控える
  • 【健康習慣6】野菜・果物をしっかり摂る
  • 【健康習慣7】動物性たんぱく質・乳製品は嗜好品だと考える
  • 【健康習慣8】12時間の「間欠的ファスティング」を実践する
  • 【健康習慣9】1日30秒の運動を開始する
  • 【健康習慣10】1日7時間以上寝る。寝る前に10回深呼吸する

    石黒 成治『医師がすすめる 太らず 病気にならない 毎日ルーティン』(KADOKAWA)

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