60代おひとりさま女性のひとりごと① ~なんか違和感 身近な専門家たちからのひとこと~

60代おひとりさま女性のひとりごと①-~なんか違和感-身近な専門家たちからのひとこと

ついあれこれ考えたり悩んだりしてしまう人間が、日々の気づきをつづってみます。ちょっと誰かに聞いてほしいこと、もしかしたら誰かにちょっと共感してもらえるかもしれないこと、等々。

分かってほしい、でもなかなか分かってもらえない 

私はHSP気質ゆえなのか、人と深く分かりあいたいという気持ちが昔から強いように思う。人間関係において、ついつい共感を求めてしまう。

自分の考えや感覚を理解してもらいたい。だから伝えようとするけれど、あまりうまく伝わらない。分かってもらえない、というフラストレーションがたまる。

そのうえ、「気にしすぎる」「敏感すぎる」せいか、相手のささいな発言も胸にぐさりと刺さってしまうことがある。自分自身を「繊細」と表現したくないけれど、実際のところ、他人のささいな言動に傷つきやすい。

そういうわけで、外に出ていると精神的に疲れ果ててぐったりすることが若い頃から多かった。

年を取れば鈍感になってもっと楽に生きられるかと思いきや、いまのように自宅にこもる生活になってしまうと、人混みや他者が周囲に大勢いる状況に対する免疫がえらく低下したせいか、ますます外に出ると落ち着かなくなってきたという始末。困ったものだ。

見知らぬ他人が怖いのだろう。

ちなみに、余談ではあるが、若い頃は年をとれば趣味嗜好もその年齢にふさわしいもの(そんなものは本来ないのだろうが、まあ世間に流布されている通念として)に自然に変化していくのだろうとぼんやりと考えていたが、私の場合、それはまったくの思い込みにすぎなかった。

おそろしいほど趣味嗜好は変わっていない。せいぜいマイナーチェンジくらいか。

共感してほしい、でもそうあっさりと共感してもらえない

グレーの水紋とブルーの水玉の画像

そして、これもまた私の先入観や勝手な思いこみなのだろうが、専門家なら豊富な経験や知識の面から、こちらの悩みやその奥底に根差している思いや感情も理解してくれるのではないかと思いこんでいた。

そもそもこれが間違いだったのだけれど。

近ごろ、そういう認識をあらたにしたエピソードが2件あった。

毎年、確定申告でお世話になっている税理士さんとの会話。相続税の話だ。

我が家は昔から畑を所有していたこともあり、母の死後に相続税を納付する必要があった。私たちにとっては長年にわたって固定資産税を納めてきたうえでさらに高額な相続税もかかるというのはちょっと理不尽なようにも感じてしまう、という話の流れだっただろうか。

もちろん相続税を払うのは当然の義務だとわかっている。異議を申し立てるつもりはなかった。ただ自分の心情を少し吐露しただけだった。

すると税理士さんがぽろっと(相続した財産というものは)「棚ボタだからね」と返したのだった。

もちろん一般的な話としての発言だと思う。けれども話の流れからどうしても私は自分のケースについて指摘されたように感じてしまった。

相続した土地への私たちの愛着や思い、家族の記憶、それにどれだけ悩んだり大変な思いをしたりして維持してきたか、そういう部分は長いつきあいの税理士さんですら気にも留めてくれないものかと、複雑な気持ちがした。

もちろん、事情を知らない人が、単に親から土地を相続したという事実だけで「棚ボタ」と言い捨てる気持ちはわかる。だが、まさかのうちの税理士さんからの発言はグサっときた。

まあそんなに深い意味のない発言なのだろうが……。

エメラルドグリーンの水面の画像

それから、主治医と呼ぶべきだろうか、お世話になっている内科医さん

母が亡くなって寂しいが介護のストレスもかなりあったと伝えると、「やはり肉体的にきつかったろうからね」という反応だったので、それよりも「精神的に辛かった」と告げたが、どうもピンと来ないのか小首を傾げている。

精神科医じゃないから仕方ないのかな?

2人とも男性だし、メンタルのことは女性のほうが共感してもらえるのか? それもまた先入観や偏見だな。

共感や理解を求めたい、でもあまり求めてもつらいだけ

淡いブルーの水面と白いもやの画像

とにかく、私の「共感してくれ」も軽いビョーキかもしれないと思う今日この頃、専門家だから他の人より分かってくれるという幻想は捨てなきゃなと改めて感じた。

「専門家だから~」というのも昨今ではなんちゃらハラスメントになるのだろうか。いや、とにかく「~だから……」という思考そのものを自分自身の頭のなかから根絶しなければと思う(笑)。

ひょっとすると私自身に偏見があるからこそ、相手の発言や態度に偏見を感じとってしまうだけかもしれない……。

というわけで対人関係が苦手な私だけれど、最近は少しだけ相手にきちんと「いや、違います。私はこう感じています」とやんわりと正直な意見を言うようにしている。

自分の心を守るためにも、他人にあまり期待したり求めたりしてはいけない。
他人の言葉をうまくスルーしたほうが人間関係はうまくいく。たぶん、きっと……。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
60代になっても相変わらず悩んでます。

もっと強く、たくましく?なりたい(笑)。

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