住まいのサブスクADDressーー60代女性の会員が感じている魅力についてお伝えします

住まいのサブスクADDressーー60代女性の会員が感じている魅力についてお伝えします

住まいのサブスクADDress。「多拠点居住という新しいライフスタイルを提案する事で、
全国の空き家問題を解決しながら豊かな社会を実現したい」という想いから生まれたサービスです。

利用を開始してからまだ一年ほどではありますが、私が個人的に感じている魅力についてお伝えします。あくまで私見ですので、そのあたりはどうぞご理解ください。人によって感じ方はかなり異なると思います。

ADDressについて詳しくはこちら

ADDressライフを始めたきっかけについては、下記の記事をごらんください。

目次

独断と偏見で選んだ魅力3点

夕暮れの海岸にたたずむ二人の旅人

1.どの拠点もとても居心地がよく、落ち着く

「居心地のよさ」といっても、私がお伝えしたいのは古い日本家屋がもつ魅力という意味であり、たとえばホテルのような便利さや快適さではないのです。

この点はまさに好みが分かれるでしょう。そもそも年季の入った古い和風住宅が好きかどうか。他の会員さんが「田舎のおばあちゃん/おじいちゃんの家を訪れたような」とよく形容しているのですが、そんな家を想像してもらえるとよいかもしれません。

私は昔から「家」というものが大好きでしたから、友達の家にも興味津々でおじゃましていました。するとまれにものすごく落ち着くというか、居心地のよい家に出会います。

ああ、家族みんなで幸せな時間をここで過ごしてきたのだろうなという感覚。住宅そのものの大きさや立派さとは関係ないのです。

たぶんそこに長年暮らしてきた人たちの思いが詰まっているからかも。住人たちのそこでの暮らしぶり、その家への愛情や愛着、そこに刻まれた歴史のようなものが、目に見えないなんらかの空気を醸しだしているのかもしれません。

もちろん、そもそもADDressで写真を眺めて自分好みの家や空間をまず選択しているからでしょうが、私にとって足を踏みいれてすぐにリラックスできるような、不思議と落ち着く感覚があるんです。

そんな話をある家守さんにしたところ、「どの拠点も、空き家になっていたけれど所有者やその家族がなんとかして残したいという思い入れのある家ばかりだからではないか」と教えてくれました。きっとそうなのでしょう。

大切にされてきた家っていいですね。モノだって大切にされたものとそうでないものとでは、きっとそれに触れたときに受ける印象がまるきり違うのだと思います。

2.多種多様な生き方や働き方があっていいと実感できる

私自身はこれまでずっと狭い(主に英語翻訳の)世界で生きてきました。友人や知人も仕事や趣味で知りあった人たちばかりです。異業種の交流などに参加したこともなく、比較的年齢の近い、気心の知れた、いわば似た者同士のつきあいが多かったのです。

ADDressを利用してみると、よく考えれば当たり前のことではありますが、いろんな仕事やいろんな働き方があるのだとあらためて実感します。私の想像を超える面白い仕事や生き方をしている人が大勢いるのだと。

会社員でありながら完全リモートワークの利点を生かして、仲間とリノベした家をAirbnbで活用している人。趣味を最優先する生き方を選び、ADDressで多拠点生活をしている人。地元の活性化を目指して空き家をリノベしてみずから家守となる人。東京在住でありながら、自分の好きな土地で通いの家守をする人。

どれがいいとか優劣の問題ではない。正解も不正解もない。人それぞれに自分に合った生き方や働き方をしてよい。古い常識や価値観にとらわれることなく自由な発想をしてよいのだと実感しました。

お互いの違いを認めあい、立場を尊重しあい、独立しつつも必要があれば協力しあう。密接すぎない、ゆるくつながりあう人間関係。それこそが人と人との心地よい絆を生むのかもしれません。

狭い世界で常識にとらわれて生きてきた私にとっては、ほんとに目からウロコが落ちるような思いがします。

夕暮れの海岸を歩く一人の旅人

3.知らない土地での暮らしをリアルに体験できる

ホテルでの宿泊とは違い、ADDressではごくふつうの民家に滞在できます。住宅街にあるふつうの家。近所のスーパーで買い物したり、はたまた銭湯に行ったりと、その土地での暮らしを体験できます。

またキッチンの道具、食器、家電製品も当たり前ですが家ごとに異なるので、新鮮な驚きがあるんです。食器洗いなど、それぞれに生活の流儀が微妙に違っていたり。食器の並べ方やストック品の整理の仕方、清掃用品のラインナップなど。このやり方はいいな、これはなかなか使いやすい、と参考になります。

ゴミ出しについても分別方法が地域によってかなり異なっていたり。たとえば私の地元では「プラスチック製容器包装ゴミ」を分別するのですが、他の地域ではそれらは燃えるゴミに含まれていたり。

いつもかなりドキドキするのがまず拠点にたどり着いて玄関ドアを開ける瞬間です。まったく知らない、よそのお宅に勝手にお邪魔しちゃう感覚というのでしょうか。そして室内に上がる瞬間もいつもワクワクしますね。私だけかもしれませんが(笑)。

知らないお宅をのぞかせてもらっている気分ですね。友だちの家に初めてお邪魔するときの感覚と似ているのかもしれません。

さいごに ~所有からシェアへと意識を転換するきっかけに~

あるADDressの拠点で同泊者の女性から紹介され、そこの本棚から手に取ってみたのが『シェアライフ 新しい社会の新しい生き方』(石山 アンジュ 著、クロスメディア・パブリッシング)という本でした。まさに新しい気づきを与えてくれた書籍です。

ライフ
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シェアの本質とは「つながり」です。つながりが、お金や社会的ステータスのような、これまで個人の資産とされてきた資本と同じ価値をもつ時代がきたのです。

シェアで、好きな仕事を、好きな時間に、好きな場所で、好きな分だけ働くことができるようになります。また、子育てや老後は楽になり、暮らし、旅行、教育など、個人の生活が「つながり」を軸に大きく変わっていきます。

失われつつある「共助」のしくみが、シェアで再構築できる可能性があります。


Amazon.co.jpの紹介ページより抜粋 

本書で紹介されている、血縁関係に縛られず互いの信頼にもとづくシェアハウスでの助けあいながらの暮らし、という生活スタイルは、私のように独身で子どものいない60代女性にとっても、選択肢のひとつとして、将来への希望につながるように感じました。

ADDressで各地の拠点を訪れ、滞在してみることで、新しい生活様式や生き方を学ぶことが楽しいですね。60代の私はかつて「所有」に執着していましたが、現在は物質的にも精神的にも不要なものをそぎ落としていき、いずれ「シェア」へと転換していけたらと願っています。そのほうが豊かに生きられると確信しつつあります。

最後までお読みいただきありがとうございました!
少しでもご参考になればうれしいです。

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