時間の使い方で悩んでいませんか? 毎日、仕事や家事に追われ、いつも時間が足りないと感じていませんか? 忙しすぎていつもイライラしている、幸せを感じられない?
そんなあなたに役立ちそうな本と名言をご紹介します。人生が少しでも生きやすくなりますように。
ジョン・キム著『時間に支配されない人生』(幻冬舎)
ジョン・キムさんは、元慶應大特任准教授で韓国出身の作家です。本書はたんなる時間活用術ではなく、「時間の使い方を問うとは、人生の使い方を問うことである」という観点から、人生の指針となるような名言や格言を教えてくれます。
命の有限性を意識したとき、自分が幸福に向けてできる最大のことは、自分に残されている命=時間を、どんな活動にどう配分するかを考えることにある。時間は命の欠片なのだ。
ジョン・キム著『時間に支配されない人生』(幻冬舎)序章 「時間を支配する」より
人生に迷ったとき、悩みすぎて前に進めないとき、本書はきっとあなたを勇気づけ、そっと背中を押してくれることでしょう。
今回はとくに私の心に響いた3つの名言をご紹介します。
「結果の最終評価者は自分」
私たちは日々自分のやるべきこと(仕事、家事や育児、介護、地域の活動など)に一生懸命取り組んでいます。しかし、どんなに努力しても結果がついてこないこともあります。
仕事で評価されない、試験に受からない、他者から批判される、期待したような報酬がもらえない、ダイエットやトレーニングで結果がでない。数えあげれば、キリがないですよね。
私自身、仕事のために何度もさまざまな翻訳トライアルやコンテストを受けては不合格に泣いてきました(笑)。母の介護も少しでも体がよくなるようにとさまざまなリハビリやデイケア、デイサービスを試しましたが、もはや改善は見込めず現状維持で精いっぱいです。
最善を尽くしたけれどダメだった場合も、私たちは自分の何が悪かったのか、どうすればよかったのか、と悩み、苦しんでしまいます。
しかし、自分にはコントロールできないことに時間やエネルギーを費やして消耗してしまうのはいけません。ジョン・キムさんは「客観的な結果と自分の内面にある結果は違ってよい。最終的な評価者はあくまで自分である」と言います。
結果の最終評価者は自分である。
最善を尽くしたと納得できるなら、
それは完全なる成功である。
ジョン・キム『時間に支配されない人生』(幻冬舎)第一章「渇く」より
もちろん、失敗を失敗だけで終わらせず、自分にとっての問題点や改善点を見つけて次に活かしていく努力は必要です。でもひとりで煩悶していても何も進みませんから、「よし、自分は全力を出し切ったのだから、よしとしよう。また次の機会にがんばろう」と踏ん切りをつけることも大事ですよね。そう考えるとちょっと心が軽くなります。たぶん。
「幸福とは明日ではなく今日求めるもの」
「幸福」の定義は難しい。私たちはとにかく何か欲しいものを手に入れたり、何か楽しいことやうれしい出来事があったりすると「幸せ」だと考えがちです。
つまり外的な要因が必要だということです。
そして、私も昔はそうだったのですが、たとえば「結婚したら」「好きな仕事をできるなら」「家族がいれば」「友だちが多かったら」「もっとお金があれば」「目標を達成できれば」、そうすれば「幸せになれる」と仮定法で考えがちではないでしょうか?
しかし、幸福について、著者は次のように語っています。
幸福とは、一生懸命頑張って最終的に到達する地点ではない。幸福は、成長のために努力していることを確認できた瞬間に訪れる。幸福とは結果ではなく、自分が納得のいく生き方をしている「状態」なのである。
ジョン・キム『時間に支配されない人生』(幻冬舎)第一章「渇く」より
幸福は「結果」ではなく、「自分が納得のいく生き方をしている『状態』」という考え方は、私にとって目からウロコでした。結果ばかり追い求めていましたから。
でも、著者によれば「ビジネスではプロセスより結果が求められる。しかし人生においてはプロセス=結果である。いかなる瞬間においてもプロセスにこだわらなければいけない。」のだと。
幸福は、目標達成を目指して努力する今日にある。今日は不幸でも、その我慢が明日の幸せをもたらすという代替的な考え方をやめよう。今日が幸福だから、明日も幸福なのだという補完関係に、自分のマインドをシフトさせよう。
ジョン・キム『時間に支配されない人生』(幻冬舎)第一章「渇く」より
今を生きる、この瞬間を楽しむ、という考え方にも通じますね。要は、我慢すればいつか幸せになれる、目標を達成したら幸せになれる、と考えずに、何かを目指して努力している今この瞬間を楽しもう、今日に幸せを感じよう、ということでしょう。
まあ、難しく考えずに、とにかく日々、一瞬一瞬に小さな幸せを見つけられたらよいのかも。
「欲望を厳選して生活をシンプルにする」
現代人はいろいろな情報や誘惑にさらされ、欲望も肥大化しています。自分らしく生きたいと思いながらも、固定観念にとらわれがちです。
人間の欲望の種類は数知れない。そのなかには取るに足らない欲望も多い。そのような欲望をあれもこれも満たそうとすると、生活はどんどん複雑になり、結果的に時間に追われるだけの日々になる。逆に本当に大切な欲望だけにしぼると、生活はきわめてシンプルになる。
ジョン・キム『時間に支配されない人生』(幻冬舎)第一章「渇く」より
例として適切かどうかわかりませんが、私自身、シンプルな生活といえば、入院中のことを思いだします。甲状腺がんの手術で1週間ほど入院したときです。もちろん大変な経験だったのですが、無事に手術を終えてからは毎日、自分の体を回復させることだけを考えて生活していました。
早朝に起きて簡単な瞑想をする、日中は軽い運動と読書、夕食と就寝、消灯も決まった時間。もちろん仕事も家事もせずにすむからこそ、ゆったり過ごして、術後の回復、社会復帰のみを目指せるわけですが、ひとつの目標に向かって専念するシンプルな生活は、精神的にもずいぶんよい影響がありました。これはちょっと極端な例で申し訳ないですが……。
話を戻すと、著者は「幸福を分数としてとらえると、欲望が分母であり、所有が分子」だと考えています。幸福を高めるにはどうするか。所有(分子)を増やしていく。お金なら、とにかくどんどん稼ぐ。あるいは、欲望(分母)を小さくする。お金に対する執着を捨てていけばいい。
また、金銭欲や物欲などの分母で幸福を得ようとせず、穏やかさや愛情を分母にすれば、精神的な所有という新しい幸福が生まれる、と。
欲望の優先順位を決めること、欲望の種類を変えることは、幸福への重要なポイントである。
ジョン・キム『時間に支配されない人生』(幻冬舎)第一章「渇く」より
小さなことから行動する! 自分を変えていく!
本を読んでなるほどと思い至ったとしても、それで人生が急に好転するわけではありません。それは私自身痛いほどよく理解しています。
でも今すぐほんの少しでも行動や考え方を変えられたら、きっと自分自身を変えていけると信じています。
毎日雑事に追われ、ぐったりしている私が言ってもあまり信憑性はないかな……(笑)。
- 結果の最終評価者は自分である
- 幸福とは明日ではなく今日求めるもの
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